2006年06月27日
予定納税と減額申請
予定納税とは、所得税の納付を年に一度の確定申告の時だけとする
と非常に高額になる恐れがあるため、事前にその一部を支払う制度
です。対象となる方は、前年の確定申告を基に計算した所得税額が、
前年の源泉徴収税額を15万円以上超える方で、その1/3の金額
をそれぞれ7月と11月に支払います。
簡単に言うと、前年度の確定申告で還付にならず、15万円以上納
付した先生は対象となります。(但し、前年に譲渡所得や一時所得
があったことにより15万円以上の納付となった場合には、その所
得を除いて計算した場合にも15万円以上の納付となる場合に限
ります。)
個人の歯科医院の場合には、源泉徴収は社会保険診療報酬からに
限られるため、自費率の高い歯科医院は予定納税をする確率が高く
なります。
予定納税は税金の前払いなので、なるべくなら支払いたくないもの
です。
そこで、下記の事項に該当する場合には、予定納税の一部又は全部
を減額することも可能なので検討してください。
①廃業や休業をした場合
②業績不振や災害等により所得金額が前年より明らかに少なくなる
場合
③所得控除や税額控除が増加する場合 等
廃業した場合はもちろんですが、個人から医療法人へ組織変更した
場合には、個人の歯科医院は廃業したことになりますので、①に該
当し減額申請ができます。
減額申請は、原則7月18日までに税務署に提出しなければなりま
せん。
申請には、減額の理由と証拠書類が必要です。当然ですが、ただ
払いたくないだけでは申請できませんし、払わないもしくは遅れる
と罰金がありますのでご注意下さい。
投稿者 test1 : 2006年06月27日 08:51
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