2007年03月29日
コンプライアンス
「コンプライアンス」ここ数年よく耳にする言葉ですよね。簡単に言え
ば法令を守ると言うことで、違反行為では不二家の事件が記憶に新
しいと思います。
今年の1月にこんな事件がありました。
事件内容
「無資格の職員に患者のレントゲン写真を撮影させていたクリニック
院長ら5名を診療放射線技師法違反として逮捕。」
(立川警察署HPより)
これは、地元保健所への届け出により発覚した事件とのことです。
最近の患者さんは、インターネットの普及も手伝って知識が豊富で、
意外なところを見ているものです。不正請求に関する社会保険事務
所の査察も患者さんや関係者の通報が多いと聞きます。レントゲン
の撮影以外にも、衛生士の資格を持たない助手にスケーリングをさ
せないこと、個人情報の漏洩を防止すること等、守るべきことは数多
くあります。再確認すべき、また身近な法令として従業員に関する法
律・・・すなわち労働法があり、例えば有給休暇の付与、労働時間、
残業手当の計算方法、社会保険の加入などが挙げられるのではな
いでしょうか。
一度失った信用を回復させることは容易ではありません。殆どの先
生方には無関係の話だと思いますが、今一度ご確認していただきた
いと思います。
投稿者 test1 : 10:10 | Trackback (0)
2007年03月22日
固定それとも変動?
確定申告も無事済み、もう今年の試算をしている頃だと思います。
さて、歯科医院を開業されている先生方と切っても切れないのが借
入金だと思います。
もちろん、早く返済したいものですが、開業時の借入金の返済が終
わったらまたリニューアルのために借入をしたり、住宅を購入したり
で借入金との付き合いは長期に及びます。その中でも最も長いのが
住宅ローンではないでしょうか。
住宅ローンは、返済期間が長期に及ぶため金利の選択の違いで支払
総額は大きく異なります。昨年から、金利上昇の気運が高まる中、固
定にしようか変動にしようか悩んでいる先生も多いのではないでしょう
か。一概に、「変動がいい」とか「固定がいい」とは言えませんが、迷っ
たらその時に一番低い金利を選択するといいでしょう。
下記の例を見てください。
変動型の金利は、30年の返済期間の3分の1を経過した時点で早くも固
定金利とほぼ並びますが、返済月額は20年もの間で固定金利より変動
金利の方が少なく、返済総額でも変動金利の方が3,600千円も少ない
のです。
例.5千万円を30年で借入れる。
①固定金利の場合(3.3%)
返済額 219千円/月額 支払総額 78,831千円
②変動金利の場合
(1.8%から5年ごとに0.7%上昇し、最終的に5.3%まで上昇)
返済額1年~5年(1.8%) 180千円/月額
6年~10年 (2.5%) 195千円
11年~15年(3.2%) 207千円
16年~20年(3.9%) 218千円
21年~25年(4.6%) 225千円
26年~30年(5.3%) 229千円
支払総額75,236千円
初期の借入残高が高額なときに低金利を利用し、元金を早めに返済す
ることで、後に金利が上昇してもその高金利がかかる借入残高が少な
ければ返済額は意外と増えないものです。
その他に変動金利を選択する理由は、開業初期の低収入時期の返済
負担を軽減させることや、インフレリスクに対応できることがあります。
歯科の先生方を見ていると支払期間の最後まで返済を続ける先生は
少なく、その前に繰上返済をして早めに返済を終わらせる方が多い
ようです。その実態を考慮するとなおさら変動金利を選択する方が
有利であることは言うまでもありません。
投稿者 test1 : 10:05 | Trackback (0)